2012年02月16日
富山ライトレールの利用状況と大きな効果
富山ライトレール=16日 富山県
夕方、富山ライトレールを視察・乗車。
森富山市長が案内いただく。
富山市は人口42万1953人。面積1241.85㎢。
まちづくりの基本方針は、公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり。
【富山港線路面電車化事業(富山ライトレールの整備)とは】
利用者の減少が続いていたJR富港線を、大幅なサービス向上、徹底したバリアフリー化、トータルデザインの採用等により蘇らせた、日本発の本格的LRTシステム。
開業日:平成18年4月29日
延長:約7.6km
電停・13か所
車両数:7編成(2両1編成)
所要時間・約25分
・車両の低床化や電停のバリアフリー化
・アテンダントの設置(高齢者・障がい者の乗降介助、ICカード乗車券の利用案内、沿線の観光案内など)
・事業主体は富山ライトレール(株)(第3セクター)設立
【利用状況及び効果】
・開業前と比較し、利用者が平日で約2.1倍。休日で約3.6倍。
・ライフスタイルの変化(日中の高齢者の利用が増加)
・利用者のうち、約12%が自動車からの変換
・富山ライトレール沿線で住宅着工数が約1.32倍に
・沿線における観光施設などの入館者増加(森家の入館者50169人。前年同期月比較約3倍)
・総合支援学校の児童による花壇の整備
・14歳の挑戦(中学生の職場体験学習)など等。
25分があっという間に終点へ。
2012年02月16日
富山大学五福キャンパス・杉谷キャンパス(民族薬物資料館)視察
資料館見学=16日 富山県
富山大学五福キャンパスを視察。大学関係者(遠藤学長)と意見交換。
富山大学は富山大学・富山医科大学・高岡短期大学の3大学が統合され、学生数9359名。生命科学、自然科学と人文社会科学を統合した国際水準の高い教育・研究を行っている。
その後、杉谷キャンパスへ。富山大学和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館を視察し、済木所長・小松かつ子館長と意見交換。
漢方医学や中国医学、インド医学で用いられる生薬を中心に約2万7千点の生薬標本が保存・展示されており、大変驚く内容。
30余年にわたる国内外の調査で蒐集した貴重な資料。富山藩の前田藩主が編集した本草書や富山売薬の主力品の「六神丸」など造っていた機械「製丸機」など興味深く見学。
質量ともに仁日本第一の生薬資料館。
それらの学術情報を収集したデーターベースの構築や伝統薬物に関する共同研究など世界からも注目されている。
今後の研究成果など和漢医学(統合医療)の明るい展望を期待したい。
2012年02月16日
小中一貫教育の実施校(富山市立芝園小・中学校)視察
学校見学=16日 富山県
参議院文教科学委員会で視察。
初日は富山県。本日は好天で、雄大な立山連峰がくっきりと見える。大変珍しい。しかしまわりは雪また雪。
富山市の人口は42万1953人(平成22国勢調査)
小中一貫教育を実施している富山市立芝園小学校(清水校長)・芝園中学校(石上校長)を訪問。
1.小中学校の概要
・芝園小学校は、1学年3学級。児童数558名。
特別支援学級3学級 11名。
・芝園中学校は、1学年3学級。児童数338名。
特別支援学級3学級 9名。
・9年間の学び小中一貫的連携教育。施設の特徴
①小中共用部メディアセンター等、小中合同の学びやイベントに活用
②いろんな角度から児童生活の活動を見守ることが可能な斬新なデザイン
③免震構造
④PFI事業 建築・維持管理費(17年間含め約63億円で民間会社と契約)
2.少人数学級(富山県の取組み)
・小学1・2年 35人学級を平成17年から実施
・中学1年 中1・35人学級選択制を平成21年度から開始
3.小中一貫的連携教育(概要)
①基本的な取組みの共通点
・読書活動、家庭学習の充実
・「元気パワーアップ作戦」小学
「富山っ子生活習慣育成事業」中学
・合同で参加する学校行事等(研修部活動体験、文化活動発表会等)
・「14歳の挑戦」の活用。心の教育。
その後。富山県庁舎に移動。
石井富山県知事・寺林教育長など富山県教育委員会の方々と意見交換。下記課題・要望等。
・学校教育への多様なニーズに対応したきめ細やかな教育の推進
①いじめ、不登校等に係る生徒指導に伴う定数措置
②特別支援教育支援員に配置に係る財政支援措置の拡充
③スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの予算充実
・ふるさと教育や科学教育における先導的な教育活動の推進
・地方から世界に発信する芸術文化の振興について
富山県の教育状況を伺い、課題、要望等お聞きし、改善に努めたい。
現場を視察し、教育立県・富山県の懸命な取組みなど大変参考になる。今後の施策反映に役立てたい。